「スマスロSAO2」は勝率32.16%ながら勝てば平均+3,413枚―実戦データ5,983件で見る荒波機の収支

2026年6月8日に導入されたスロット ソードアート・オンラインⅡ(スマスロSAO2)は、記事執筆時点(2026年9月中旬)で、なな徹の人気機種PVランキング全体3位に入るほどの支持を集めています。さて、「勝ちやすさ」という観点で見たとき、この人気は数字にも表れているのでしょうか。そこでP-Moneyの実戦記録5,983件(2026年6月8日〜9月13日・対象1,753人)を集計してみたところ、勝率は32.16%で全パチスロ平均40.87%を8.71ポイントも下回っていることがわかりました。それでも勝った回の平均差枚は+3,413.0枚で、負けた回(-1,654.5枚)の約2.06倍にのぼっていました。こうした「勝ちにくいけど当たれば大きい」という荒波機らしい実態を、詳しく見ていきます。


なおスマスロSAO2の詳しい解析情報についてはなな徹の機種ページにてご確認ください。

この記事の結論

荒波機らしく、勝率32.16%は全パチスロ平均40.87%8.71ポイント下回る。

・勝った回の平均は+3,413.0枚で、負けた回平均(-1,654.5枚)の約2.06倍勝ちにくいが当たれば大きい非対称な構造。

・収支の中央値は-650.0枚「平均的な1回」は小幅な負けに終わる。


収支は6割近くが「-3,000〜0枚未満」の小負けゾーンに集中―収支レンジ別に見る分布

実戦5,983件の収支を、差枚のレンジ別に分けてみました。

収支レンジ別の件数・割合・平均差枚を集計。最多は「-3,000〜0枚未満」の3,440件(57.50%)で、平均-1,248.6枚。「+10,000枚以上」は61件(1.02%)で、平均+12,500.6枚となった。

「スマスロSAO2」の収支レンジ別分布(n=5,983)。「-3,000〜0枚未満」が57.50%(3,440件)で最多。「0〜+3,000枚未満」は18.50%(1,107件)、「+3,000〜10,000枚未満」は13.45%(805件)、「+10,000枚以上」は1.02%(61件)。

最も多かったのは「-3,000〜0枚未満」の小負けゾーンで、全体の57.50%(3,440件)がここに集中しています。1日の収支としては大きく崩れているわけではなく、平均も-1,248.6枚に収まっています。

一方、上位1%(61件)に入ると平均+12,500.6枚まで跳ね上がり、全体の1.02%だけがこの水準に届いています。ただ、「+1万枚超」は狙って届く数字ではなく、あくまで上振れの結果と言えるでしょう。

逆に「-3,000〜-10,000枚未満」まで沈んだ人も570件(9.53%)おり、平均は-4,245.8枚。荒波機らしく、上にも下にも一定の広がりがあることがわかります。

なぜこうなるのか

ここまでの分布を見ると、気になるのが「なぜこうなるのか」という点です。勝った回は1,924件(32.16%)で平均+3,413.0枚(中央値+2,450.0枚)。負けた回は4,059件で平均-1,654.5枚(中央値-1,375.0枚)でした。

「スマスロSAO2」の勝敗別データ。勝った回は1,924件(32.16%)で平均+3,413.0枚・中央値+2,450.0枚、負けた回は4,059件(67.84%)で平均-1,654.5枚・中央値-1,375.0枚。

「スマスロSAO2」の勝敗別差枚を比較。勝った回(1,924件・32.16%)は平均+3,413.0枚・中央値+2,450.0枚、負けた回(4,059件・67.84%)は平均-1,654.5枚・中央値-1,375.0枚となった。

上振れ側から見ると、勝った回の伸びは負けた回の約2.06倍です。下振れ側では、負けた回の中央値-1,375.0枚が勝った回の中央値+2,450.0枚の半分程度に収まっており、勝つときの方が振れ幅が大きいという非対称な構造が見えてきます。

実際、解析サイトの情報でも本機は「からくりサーカス2に近い荒波仕様」とされ、設定1のコイン単価は約4.1円と辛めです。当たれば大きいが当たりにくいというAT機らしい設計が、今回の32.16%という低めの勝率にも表れていると見てよさそうです。実はこの「荒波」という括り、以前公開したスマスロ とある魔術の禁書目録2の検証記事でも、比較対象の新台6機種の1つとしてスマスロSAO2を挙げていました。同じ荒波型としての傾向は、今回の実戦データでも裏付けられた形です。

勝ちにくさは機種の個性として、伸びの大きさとセットで捉えるのが自然と言えそうです。

この数字をどう捉えるべきか

ここまでの数字を、実際の感覚に近い形に置き換えてみます。

勝率32.16%は、約3.1回に1回勝てる計算です。3回に2回は負ける前提で捉えておいた方が実態に近いと言えそうです。

勝率が全パチスロ平均を8.71ポイントも下回っているにもかかわらず、全体の収支平均は-24.9枚とほぼ拮抗しています。勝った時の伸び(平均+3,413.0枚)が負けた時の重み(平均-1,654.5枚)を大きく上回っているためで、「勝率の低さ」だけを見ると、この機種の厳しさを実態以上に感じてしまうかもしれません。この40.87%という基準は、以前公開したパチスロ機種別勝率ランキングの記事で使った全機種平均(40.79%)と近い水準です。

勝ちにくさと収支の帳尻は、別々の物差しで見る必要がありそうです。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、スマスロSAO2は、勝率だけを見れば決して勝ちやすい機種ではないものの、当たったときの伸びの大きさでその分を取り返しうる、典型的な荒波機だと言えそうです。

「勝ちやすさ」と「一撃の大きさ」は、必ずしも同じ物差しで測れるものではありません。勝率32.16%という数字だけで敬遠するか、約2.06倍という伸びにかけるか。人気の高さの裏にあるこの二面性こそ、荒波機と呼ばれる機種の実像なのかもしれません。

正直、勝率が平均より低いという結果に「やっぱりな」と思った。荒波仕様は噂だけじゃなかった。

調査概要

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この記事を書いた人

金崎シン

JANBARI編集部員としてパチンコ・パチスロに関するデータを日々リサーチ。ユーザーの皆様に役立つ情報を分かりやすくお届けできるよう心掛けています。好きなものは海外サッカーと飲み歩き。

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