「パチスロ設置台数別・回収率比較」中型店(200〜399台)が105.1%で最高、小型店(199台以下)は101.8%で最下位―実戦記録349,951件で検証

パチンコ・パチスロを打つホールを選ぶとき、店の広さや設置台数の多さを判断材料にする人は多いのではないでしょうか。「大きい店ほど出玉がいい」という声もあると思います。

そこでP-Moneyの実戦記録と、実際の設置台数が取得できたホール901店舗・349,951件を突き合わせて集計してみたところ、勝率は台数が多い店ほど右肩上がりになった一方、回収率がいちばん高かったのは中型店で、いちばん低かったのは意外にも設置台数が最も少ない小型店という結果になりました。

「大きい店ほど出る」という単純な話ではなく、台数と回収率の関係はもう少し込み入っているようです。

この構造を詳しく見ていきます。

この記事の結論

・回収率は中型店が105.1%で最高、小型店は101.8%で最低。

・勝率は台数が多いほど上昇。小型店36.4%→中型店38.3%→大型店39.4%で最も高い。

大型店は勝率トップだが回収率は104.3%で中型店に次ぐ2位。台数が多いほど良いとは限らない。

回収率トップは中型店の105.1%、小型店は101.8%で最下位

実際の数字を見ていきましょう。実際の設置台数が取得できたホール901店舗(349,951件)を対象に、小型店(199台以下)・中型店(200〜399台)・大型店(400台以上)の3区分に分けました。回収率は小型店101.8%、中型店105.1%、大型店104.3%で、中型店が最も高く、小型店が最も低い結果です。勝率は逆に小型店36.4%、中型店38.3%、大型店39.4%と、台数が多いほど着実に上昇しています。

店舗規模別のパチスロ成績を比較。小型店(〜199台)は回収率101.8%・勝率36.4%、中型店(200〜399台)は105.1%・38.3%、大型店(400台〜)は104.3%・39.4%となった。

台数が多いほど勝ちやすくなるのに、回収率で一番戻りが良いのは中型店。この構造がどこから来ているのか、次で分解します。

なぜこうなるのか

では、この構造はどこから生まれているのでしょうか。勝ち負けの中身を見ると、大型店は勝ったときの伸びも負けたときの落ち込みも、他の区分よりはっきり大きいことがわかります。

店舗規模別の勝敗時の差枚を比較。小型店は勝ち平均+1,088.2枚・負け平均-610.1枚、中型店は+1,223.6枚・-703.9枚、大型店は+1,449.3枚・-887.6枚。勝ち・負けそれぞれの中央値も掲載。

勝った日の平均収支は小型店+1,088.2枚・中型店+1,223.6枚・大型店+1,449.3枚、中央値も+507.0枚→+570.0枚→+700.0枚と、台数が多いほど右肩上がりです。一方で負けた日の平均収支も小型店-610.1枚・中型店-703.9枚・大型店-887.6枚と、こちらも台数が多いほど深くなっており、中央値も-350.0枚→-411.2枚→-550.0枚まで沈んでいます。大型店は勝ち額も負け額も一番大きいため、勝率トップでも回収率では中型店に一歩譲る結果になっています。

小型店が回収率で最も低いのは、勝率(36.4%)自体が3区分で最も低いことが響いています。平均投資額は小型店15,549円・中型店15,035円・大型店18,127円で、実は小型店の方が中型店よりわずかに高く、投資額の大きさだけで説明できる話でもなさそうです。(※ちなみに、以前ホール単位の回収率を都道府県別に集計した「優良ホール率」ランキングでも、ホールごとの成績には元々大きなばらつきがあることが分かっているので、あわせてご覧ください)

この内訳を踏まえて、この結果をどう受け止めればいいのか、次で整理します。

この数字をどう捉えるべきか

とはいえ、この数字をどう受け止めればいいのでしょうか。まず、「台数が多い店ほど出る」という見方は、少なくとも回収率という指標では裏付けられませんでした。回収率が一番良いのは中型店で、逆に一番低いのは台数が一番少ない小型店という結果です。ただし勝率という別の指標では台数が多い店ほど高く、どちらの指標を重視するかで見え方が変わる点には注意が必要です。

105.1%(中型店)と101.8%(小型店)の差3.3ポイントを体感できる単位に直すと、月に10万円分(5,000枚)を目安に打つ人であれば、回収の差はおよそ165枚程度に相当します。

また、今回の設置台数はJANBARIが取材・掲載している店舗(全国約1,824店舗)のものであり、全国のホールを無作為に抽出した結果ではない点も踏まえておく必要があります。そう考えると、今回の結果は「台数が多ければ良い」でも「少なければ良い」でもなく、真ん中の台数にヒントがある、というくらいの受け止め方が妥当そうです。

まとめ

実際のパチスロ設置台数で店舗を分けて回収率を比べたところ、最も高かったのは中型店(105.1%)で、最も低かったのは小型店(101.8%)でした。台数が一番多い大型店は勝率こそ39.4%でトップですが、回収率では104.3%と中型店に一歩譲っています。

「台数が多い店ほど出る」という通説は、少なくとも回収率という指標では裏付けられませんでした。台数だけで店を判断するのではなく、勝ちやすさを取るか、戻りの良さを取るかで、見るべき台数が変わってくる、というのが今回の実台数データから見えてきた実像です。以前検証した遊技頻度別の月間収支でも、稼働量を増やせば増やすほど収支が良くなるわけではないという結果が出ており、「量が多ければ良いとは限らない」という点では今回の結果と重なる部分があります。

正直、台数が一番少ない小型店が回収率でも一番厳しいとは思っていなかった。

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この記事を書いた人

金崎シン

JANBARI編集部員としてパチンコ・パチスロに関するデータを日々リサーチ。ユーザーの皆様に役立つ情報を分かりやすくお届けできるよう心掛けています。好きなものは海外サッカーと飲み歩き。

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