パチスロを月21日以上打つ人の月間収支は平均+3,257枚、6〜10日だけ打つ人は-283枚―遊技頻度別「U字カーブ」説を検証

「月に何回打つか」は、収支にどう響くのでしょうか。

多く打つ人ほど得をしていそうな気もするし、逆に負けがかさむ場合もある気がします。

そこでP-Moneyのパチスロ実戦記録29万2,809ユーザー月分(対象ユーザー4万901人、2023年1月〜2026年8月)を、月の遊技日数別に集計してみたところ、単純な右肩上がりにはならず、途中でいったん沈み込んでから持ち直す、谷のあるカーブが浮かび上がってきました。

月21日以上打つ人の月間収支は平均+3,257枚だったのに対し、いちばん苦戦していたのは6〜10日だけ打つ人平均-283枚「そこそこ通う人」がいちばん損をしている、という結果です。

今回はこの統計結果を詳しく解説していきたいと思います。

この記事の結論

・月21日以上打つ人の月間収支は平均+3,257枚。6〜10日だけ打つ人の平均-283枚とは3,500枚以上の差。

・遊技頻度と収支の関係はU字カーブ。谷は6〜10日層で、そこから両端(1日・21日以上)に向けて持ち直す非対称な形。

・差を生む主因は勝率の高さではなく負けの小ささ。日次勝率はどの頻度でもおよそ4割で横ばいだが、負けた日の平均差枚は頻度が上がるほど縮む。


6〜10日層が谷の平均-283枚、21日以上は+3,257枚で最高―頻度区分別の月間収支

ここから、実際に頻度区分ごとの数字を見ていきます。P-Moneyのパチスロ実戦記録を、ユーザー1人・1ヶ月あたりの遊技日数で6区分に分け、月間収支の平均と中央値を算出しました。結果は以下の通りです。

遊技頻度別に月間収支を比較。平均差枚は1日が+123枚、2〜5日が-186枚、6〜10日が-283枚、11〜15日が+57枚、16〜20日が+911枚、21日以上が+3,257枚。各区分の中央値差枚、延べユーザー月、実人数も掲載。

遊技頻度区分別の月間収支を平均差枚・中央値差枚で比較。1日は平均+123枚・中央値-100枚、6〜10日は-283枚・-600枚、16〜20日は+911枚・+225枚、21日以上は+3,257枚・+1,350枚となった。

突出しているのはやはり21日以上勢で、月間収支は平均+3,257枚。全区分で唯一、大幅なプラスと呼べる水準です。中央値も+1,350枚とプラスなので、一部の大勝ちだけが平均を押し上げているわけではなさそうです。次点の16〜20日勢(平均+911枚)も黒字圏ですが、21日以上とはまだ大きな差があります。

一方で意外な動きを見せたのが1日だけ打つ人です。平均は+123枚とプラスなのに、中央値は-100枚とマイナス。休みの日にたまに打つ「趣味打ち」寄りの層だとすれば、ごく一部の「その日だけ大勝ちした人」が平均を持ち上げている、という見方と矛盾しません。

ここで気になるのが、なぜ21日以上勢と6〜10日勢の間にこれほどの差が生まれるのか、という点です。

なぜこうなるのか―勝率はほぼ同じ、差は「負けの小ささ」

月に21日以上打つ人の多くは、いわゆる「専業」に近い層でしょう。ゾーンや高設定の根拠があるときだけ打つ、それを仕事にしている人たちです。一方、6〜10日程度の頻度は、専業ほど条件を厳密に絞っているわけではなく、休みの日や気分で打つ趣味打ち寄りの層が多く混じっていると見るのが自然です。

勝ちやすさだけで見れば、この2つの層にほとんど差はありません。日次の勝率はそれぞれ41.54%、40.20%で、開きはわずか1.34ポイントです。

それにもかかわらず、月間の回収率になると話が変わってきます。21日以上は110.34%、6〜10日は97.19%と、13ポイント以上もの差がついていました。勝率がほぼ互角なのに、なぜここまで収支が分かれるのでしょうか。

遊技頻度「21日以上」と「6〜10日」の成績を比較。21日以上は日次勝率41.54%、回収率110.34%、勝った日平均+1,107枚、負けた日平均-673枚。6〜10日は日次勝率40.20%、回収率97.19%、勝った日平均+1,424枚、負けた日平均-1,021枚。

遊技頻度「21日以上」と「6〜10日」の勝敗別平均差枚を比較。21日以上は勝った日平均+1,107枚、負けた日平均-673枚。6〜10日は勝った日平均+1,424枚、負けた日平均-1,021枚となった。

手がかりは、勝った日・負けた日それぞれの平均差枚にあります。勝った日の平均は21日以上が+1,107枚、6〜10日が+1,424枚で、意外にも21日以上の方が「勝ったときの伸び」は小さいのです。差が出ているのはむしろ負けた日の方でした。

負けた日の平均は21日以上が-673枚、6〜10日が-1,021枚で、21日以上勢の負けは6〜10日勢よりずっと軽く済んでいます。勝ち額と負け額の比率にすると、6〜10日は約1.40倍、21日以上は約1.65倍まで開く計算です。

この「負けの浅さ」は、専業ならではの見切りの早さがそのまま表れたもの、と読むと納得がいきます。ゾーン・高設定の根拠がない場面では長居せず、早めに切り上げる規律が徹底されているからです。これに対して6〜10日勢は、専業ほど厳格に条件を選んでいるわけではなく、「せっかくだから」と粘ってしまう場面が多い分、負けを深追いしやすい層と考えられます。

つまり

「よく勝つ」からでも「勝ったときにデカい」からでもなく、負けを小さく抑えられていることが黒字化の主因、と読み取れます。

この数字をどう捉えるべきか

まず、平均+3,257枚を「21日以上打てば誰でもこれだけ勝てる」という意味に受け取らないことです。中央値は+1,350枚と平均の半分以下にとどまっており、一部の大勝ちしたユーザーが平均を押し上げている可能性があります。自己申告の記録である以上、プラス収支の記録ほど登録されやすい偏りも考えられます。(※ちなみに、ユーザーの差枚分布を検証した記事でも同様の偏りに触れていますので、そちらもチェックしてみてください)

もう一つ、-283枚という6〜10日層の平均は月間の合計です。平均的な遊技日数(8日程度)で割ると、1日あたりではおよそ-35枚の負けにあたります。

平均の大きさだけに引っ張られず、中央値や1日あたりの実感値も合わせて見ておきたい数字です。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、遊技頻度と収支の関係は単純な右肩上がりではなく、谷を挟んだU字カーブを描いていました。差を生んでいたのは勝率の高さではなく、負けたときの落ち幅の小ささです。

日次の勝率がどの頻度でもおよそ4割で変わらないことを踏まえると、「頻度を上げれば勝ちやすくなる」というより「負けを小さく抑えられるようになる」という読み方の方が、この数字にはしっくりくるようです。負けを引きずるか、うまく切り上げられるか。遊技頻度による収支の差は、案外そこに集約されるのかもしれません。

派手に勝つより、傷を浅く抑えられる人が最後に残るんだろうな。

調査概要

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この記事を書いた人

金崎シン

JANBARI編集部員としてパチンコ・パチスロに関するデータを日々リサーチ。ユーザーの皆様に役立つ情報を分かりやすくお届けできるよう心掛けています。好きなものは海外サッカーと飲み歩き。

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