収支管理アプリP-Moneyにおける2023〜2026年のパチスロ実戦記録について、ユーザーごとの期間中の収支を差枚に換算し、大勝ち層〜大負け層の5段階に分類した。平均差枚は+1,987枚とプラスだが、差枚の中央値は-1,945枚とマイナス。収支がプラスのユーザーは全体の45.6%で、半数には届かない。「平均はプラスなのに大半のユーザーは負けている」というこのズレの理由も、②で見ていく。
※対象はパチスロのみ(パチンコの記録は除外)。1件あたり投資額・回収額・収支のいずれかが極端な数値を外れ値として除外し、代行・軍団アカウントが疑われる記録も除外している。さらに、記録数が少なすぎるとブレが大きくなるため、期間中の投資額合計30万円以上・記録日数20日以上のユーザー(17,082人/合計記録数3,286,827件)のみを対象とした。
① 収支(差枚)5層の分布

大勝ち層:1,401人(8.2%)・平均+121,210枚/勝ち層:3,566人(20.9%)・平均+24,121枚/引き分け層:6,385人(37.4%)・平均-690枚/負け層:4,486人(26.3%)・平均-23,793枚/大負け層:1,244人(7.3%)・平均-89,026枚

パチスロユーザー別収支分布(2023〜2026年):収支マイナスは0枚付近に集中する一方、プラス側は裾が長く、大勝ちユーザーも存在。収支の中央値は-1,945枚。
最も人数が多いのは「引き分け層」(±10,000枚以内)の37.4%。負け系2層(負け層・大負け層)の合計は33.6%で、勝ち系2層(勝ち層・大勝ち層)の合計29.1%をやや上回る。ヒストグラムを見ても、0付近を中心に左右非対称の裾の長い分布になっており、「大勝ち層」の平均差枚(+121,210枚)が全体の平均を大きく押し上げていることが、平均(+1,987枚)と中央値(-1,945枚)のズレの主な要因と考えられる。
② 大勝ち層・大負け層ほど稼働日数が長い
層ごとの平均記録日数を比べると、明確な傾向が見える。

大勝ち層:平均記録274日・平均+121,210枚/勝ち層:118日・+24,121枚/引き分け層:77日・-690枚/負け層:131日・-23,793枚/大負け層:282日・-89,026枚
「引き分け層」の平均記録日数は77日だが、「大勝ち層」は274日、「大負け層」は282日と、両極端の層ほど記録日数が長い。収支が0付近に収まっている人ほど稼働期間が短く、長く続けている人ほど収支が大勝ちか大負けのどちらかに振れやすいという、統計的にはごく自然な結果だ(記録期間が長いほど、勝ちと負けが積み重なって振れ幅が大きくなる)。
まとめ
ユーザー単位の収支分布は、大多数が±10,000枚以内に収まる一方、少数の大勝ち層が平均を押し上げているという、典型的な右に歪んだ分布になっている。収支がプラスのユーザーは全体の45.6%にとどまり、「平均はプラス」という数字だけを見ると実態より良く見えやすい。また、大勝ち・大負けという極端な結果は、記録を長く続けている人ほど生じやすい傾向も見られた。自己申告データである以上、大勝ちした記録ほど投稿・継続されやすい(報告バイアス)可能性も考慮したうえで、あくまで参考データとして見てほしい。
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