マイホ(いつも通う店)を決めて通い続ける」のと「色んな店を渡り歩く」のとでは、どちらが勝ちやすいのか。収支管理アプリ P-Money の2023〜2026年パチスロ実戦記録をユーザー単位で集計し、各ユーザーが「最も多く通った1店」に記録の何%が集中しているかをマイホ度と定義。マイホ度別に勝率・回収率を比較した。
なお、マイホ度は記録数が少ないとブレが大きくなるため、累計パチスロ記録数が50件以上のユーザー7,825人に絞って集計した。なお本記事は「その日に何店回ったか」を見た過去の記事(はしご打ち)とは異なり、記録期間全体を通じてどれだけ1店に偏っているかという、より長い時間軸での行動パターンを扱う。
① マイホ度別の成績 ── 集中派が勝っているわけではない

マイホ度50%未満(分散型):回収率108.8%/50〜70%:107.1%/70〜90%:108.1%/90%以上(マイホ型):104.3%
※平均通算ホール数は記録期間全体で通った異なりホール数の平均。
② むしろ「マイホ型」の回収率が最も低い

対象7,825人全体の回収率は107.7%。マイホ度別に見ると、記録の90%以上を1店に集中させている「マイホ型」の回収率が104.3%と、4グループの中で最も低い。逆に複数店を使い分ける「分散型」(50%未満)の回収率が108.8%と最も高く、「マイホに徹する方が勝てる」というイメージとは逆の結果になった。勝率で見ると4グループとも40.8〜41.3%程度の範囲に収まりほとんど差がないが、回収率(=1回あたりの勝ち負けの大きさ)にはっきり差が出ている。
③ 投資額の違いでは説明できない

この差が「マイホ型は小さい金額でコツコツ遊んでいるだけ」という理由で説明できるかを確認するため、1件あたりの平均投資額も比べてみたが、分散型14,762円に対しマイホ型16,444円と、むしろマイホ型の方がやや投資額が大きい。したがって「マイホ型は遊び方が控えめだから回収率が低く見える」という説明は当てはまらない。さらに、記録期間中に通ったホールが1店のみという「真の一点特化」ユーザー291人に絞って見ても、回収率は104.9%(記録数49,445件)と、やはり全体平均(107.7%)を下回った。
まとめ ── 「マイホだから勝てる」わけではなさそう
今回のデータを見る限り、同じ店に通い続けているからといって勝ちやすくなるわけではなく、むしろ複数店を使い分ける人の方がやや回収率が高いという結果になった。ただし因果関係の向きには注意したい。マイホ型に偏る背景には「近くに店が1軒しかない」といった環境要因(選べる店の少なさ)が影響している可能性があり、逆に複数店を使い分ける人はその日の状況を見て店を選べるだけの余裕や経験を持っている可能性もある。「マイホに徹する行動そのもの」が回収率を下げているとまでは言い切れない。加えて自己申告データである以上、勝った記録ほど残りやすい(報告バイアス)可能性も考慮する必要がある。とはいえ少なくとも、「マイホを決めて通い続ければ勝てる」と積極的に言えるデータではなかった。
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