収支管理アプリ P-Money の2023〜2026年パチスロ実戦記録のうち、記録数20件以上のユーザー13,688人・有効記録数2,478,437件を対象に、1回あたりの投資額が少ない「ちょい打ち勢」と投資額が大きい「がっつり勢」で、勝率・回収率にどんな違いが出るかを検証した。結論から言うと、勝率はがっつり勢、回収率はちょい打ち勢が上回るという、見る指標によって「勝者」が入れ替わる結果になった。
※異常値など一部の記録は対象外
① ユーザー単位の「習慣的な投資額」で分類

1回ごとの記録の投資額でそのまま比較すると、低投資額の記録には「早い段階で大当たりを引き、そこで切り上げた」記録が、高投資額の記録には「なかなか当たらず追い金を重ねた」記録がそれぞれ偏って混ざり、実力差ではなく結果の切り取り方の差になってしまう。そこで今回はユーザーごとの全記録の平均投資額(習慣的な投資スタイル)で「ちょい打ち勢」(平均1回1万円以下)・「がっつり勢」(平均1回2.5万円以上)・中間層の3グループに分類した。多数の記録を平均するため、1回ごとの結果に引きずられにくく、より「その人の普段の打ち方」に近い分類になる。全国平均は勝率41.9%・回収率110.9%・平均差枚+84.9枚。
② グループ別成績 ― 勝率はがっつり勢、回収率はちょい打ち勢

投資スタイル別の実戦成績を比較。勝率は「がっつり勢」が43.6%でトップ。一方、回収率は「ちょい打ち勢」が115.1%で最も高く、平均差枚は「中間層」が+86.6枚でトップとなった。
勝率で見るとがっつり勢が43.6%で最も高く、ちょい打ち勢(39.0%)を4.6ポイント上回る。大きく投資する分、当たりを引くまで続けやすく「その回を勝ちで終える」確率自体は高くなるようだ。一方、回収率で見ると立場が逆転し、ちょい打ち勢が115.1%で最も高く、がっつり勢(103.5%)を11.6ポイント上回る。少額で当たりを引けたときのリターン効率の高さが反映されている。
③ 「ちょうどいい」投資額はどこか ― 7段階で見えたスイートスポット

平均投資額を7段階に分け、各層のユーザー数・勝率・回収率・平均差枚を比較。平均差枚は「20,001~25,000円」が+96.4枚で最も高かった。
3グループよりさらに細かく7段階に分けると、勝率(39.0%→43.4%)は投資額が増えるほど右肩上がり、回収率(119.9%→99.7%)は右肩下がりと、どちらもきれいな一本調子で推移する。ところが平均差枚だけは一本調子ではなく山なりに推移し、20,001〜25,000円で+96.4枚とピークをつけたあと、25,001〜35,000円では+79.0枚へ下がり、最も投資額の大きい35,001円〜層に至っては平均-7.0枚と唯一のマイナス圏に沈む。「勝率を取るか回収率を取るか」の綱引きの結果、実額で最も得をしやすいのは両極端ではなく投資額2万円台前半あたりに存在するスイートスポットだったことになる。
まとめ ― 「勝つ」の定義次第で答えが変わる
投資額別に見ると、「回数として勝ちやすい」のはがっつり勢、「投資効率で得をしやすい」のはちょい打ち勢という、指標によって答えが変わる結果になった。さらに平均差枚(1回あたりの実額での損得)で見ると、両極端よりも中間層が+86.6枚で最も高く、7段階まで細分化すると20,001〜25,000円付近にピークがあることも分かった。「ちょい打ち勢 vs がっつり勢、勝つのはどっち?」という問いに一言で答えるなら、どちらか一方が完全に優れているわけではなく、勝率を取るか回収率を取るかのトレードオフがあり、実額で最も得をしやすいのは両極端ではなくその中間のどこかにある、というのが実戦データからの結論になる。
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