パチスロで勝ちやすいのは、ノーマル機とAT機のどちらなのでしょうか。直近12か月(2025年10月22日〜2026年10月21日)の実戦記録で比べると、勝率はノーマル機が43.42%、AT機が38.87%で、4.55ポイントの差がありました。回収率もノーマル機が117.86%、AT機が108.24%と、ノーマル機が上です。ところが、1回の遊技で使った投資額の帯ごとに見ると、勝率はすべての帯でAT機のほうが上でした。この差の正体を、構造から見ていきます。
この記事の結論
・直近12か月の勝率は、ノーマル機43.42%、AT機38.87%で4.55ポイント差。回収率もノーマル機117.86%、AT機108.24%。
・差は、打ち手やホールの違いでは説明できない。両方を打つ人でも5.4ポイント差、同じホール・同じ日でも4.3ポイント差。
・投資額の帯ごとでは、勝率はすべての帯でAT機が上。ノーマル機は500枚未満で終える遊技が74%(AT機は40%)で、これが勝率の差の正体。
勝率はノーマル機43.42%がAT機38.87%を上回る、回収率もノーマル機が上

パチスロの実戦記録を、機種マスタの区分でノーマル機(96機種、約17.3万件)とAT機(395機種、約59.9万件)に分けて集計しました。
| 区分 | 勝率 | 回収率 | 平均投資 | 差枚の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| ノーマル機 | 43.42% | 117.86% | 369枚 | -54枚 |
| AT機 | 38.87% | 108.24% | 966枚 | -150枚 |
勝率は、ノーマル機がAT機を4.55ポイント上回り、回収率も9.6ポイント上回りました。一方、平均投資額はAT機がノーマル機の約2.6倍です。この差は、期間を四半期に分けても、ほぼ変わりません(ノーマル機の勝率は43.1〜43.7%、AT機は38.7〜39.1%)。勝ち負けの中身を見ると、勝った回の平均は、ノーマル機が+644枚(中央値+400枚)、AT機が+1,602枚(中央値+780枚)、負けた回の平均は、ノーマル機が-386枚、AT機が-900枚で、AT機は勝ちも負けも約2.3〜2.5倍の振れ幅です。
打ち手やホールの違いでは説明できない、両方を打つ人でも同じ差
では、この差は機種の違いなのでしょうか。それとも、ノーマル機を打つ人とAT機を打つ人の違いなのでしょうか。まず、打ち手の違いを確認するために、ノーマル機とAT機の両方を20回以上ずつ打っている人に絞って、同じ人の成績を比べました。
| 比較 | ノーマル機 | AT機 | 差 |
|---|---|---|---|
| 両方を20回以上ずつ打つ人 | 43.31% | 37.88% | 5.4ポイント |
| 同じホール・同じ日の記録 | 41.22% | 36.92% | 4.3ポイント |
同じ人でも、勝率はノーマル機のほうが5.4ポイント高く、投資枚数はAT機のほうが約2.8倍でした(ノーマル機335枚、AT機933枚)。同じホールで同じ日に打たれた記録同士でも、勝率の差は4.3ポイントあります。つまり、この差は、打つ人やホールの違いではなく、機種の区分そのものに由来しています。
投資額の帯ごとに見ると、勝率はすべての帯でAT機が上
ここで気になるのが、投資額の違いです。1回の遊技で使った投資額を4つの帯に分けて、勝率を比べてみます。
| 投資の帯 | ノーマル機の勝率 | AT機の勝率 |
|---|---|---|
| 500枚未満 | 49.82% | 51.38% |
| 500〜999枚 | 28.35% | 40.87% |
| 1,000〜1,999枚 | 16.06% | 27.98% |
| 2,000枚以上 | 12.91% | 15.98% |
どの帯でも、勝率はAT機がノーマル機以上です。特に500〜999枚の帯では、AT機が40.87%に対して、ノーマル機は28.35%と、12.5ポイントも離れています。投資額が大きくなるほど勝率が下がるのは、取り返すべき額が大きくなるためで、どちらの区分でも共通です。違うのは、遊技の割合です。
| 投資の帯 | ノーマル機の遊技の割合 | AT機の遊技の割合 |
|---|---|---|
| 500枚未満 | 74.40% | 40.10% |
| 500〜999枚 | 18.50% | 23.60% |
| 1,000〜1,999枚 | 6.30% | 23.40% |
| 2,000枚以上 | 0.80% | 12.90% |
ノーマル機は、500枚未満で終える遊技が74.4%を占めますが、AT機は40.1%にとどまり、1,000枚以上使う遊技が約36%(ノーマル機は約7%)あります。ノーマル機を打っている人は低投資帯での遊技に集中していることがわかります。
当たりが軽く少額で終えるノーマル機、初当たりが重く投資が膨らむAT機

では、なぜこうした差が生まれるのでしょうか。理由は、機種の出玉の設計にあります。ノーマル機は1回の当たりで出る枚数がATに比べると小さくなることが多い機種です。ボーナス確率も軽く、少額でも当たりが見えやすいため、当たらなければ早めにやめる、という打ち方がしやすくなります。一方、AT機はノーマル機と比べて当たる確率も重めで、ATで大きく出玉を伸ばす設計での機種は多いです。当たるまでに投資が膨らみやすく、ハマると取り返したくなる、という機種です。
| 区分 | +5,000枚以上の割合 | 回収率(上位1%の大勝ちを除く) |
|---|---|---|
| ノーマル機 | 0.09%(約1,100回に1回) | 107.69% |
| AT機 | 2.84%(約35回に1回) | 97.81% |
数字にも、この違いが表れています。+5,000枚以上の大勝ちは、AT機が記録の2.84%(約35回に1回)なのに対し、ノーマル機は0.09%(約1,100回に1回)で、約32倍の差があります。ノーマル機は、勝っても負けても小さく終わる機種で、勝率と投資額が連動します。実際、機種ごとの平均投資額と勝率の相関は、ノーマル機が+0.82と強く、AT機は-0.24と弱い負の関係でした。収支の上位1%の大勝ちを除くと、回収率はAT機が97.81%と100%を割りますが、ノーマル機は107.69%と、100%を超えたままです。AT機の回収率108.24%は、大勝ちに大きく支えられているということです。
機種別ランキングはAT6機種、ノーマル4機種
機種別(記録2,000件以上)に見ても、ノーマル機は12機種で、勝率の中央値が42.76%(40.0〜45.2%)と、機種間のばらつきが小さい一方、AT機は58機種で、中央値が37.96%(32.5〜48.4%)と、機種による差が大きく出ます。AT機のうち、ノーマル機の中央値を上回る機種は7機種でした。なお、ノーマル機12機種のうち11機種は、ジャグラー・ハナハナ系です。
| 区分 | 機種数 | 勝率の中央値 | 勝率の範囲 |
|---|---|---|---|
| ノーマル機 | 12機種 | 42.76% | 40.0〜45.2% |
| AT機 | 58機種 | 37.96% | 32.5〜48.4% |
勝率の上位10機種は、ノーマル機が4機種、AT機が6機種です。AT機には、分類上はAT機だがAタイプに近い機種も含まれます。
| 順位 | 機種 | 勝率 | 回収率 | 平均投資 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ディスクアップ ULTRAREMIX | 48.35% | 110.81% | 614枚 |
| 2位 | 沖ドキ!BLACK | 46.76% | 108.61% | 987枚 |
| 3位 | パチスロ甲鉄城のカバネリ | 45.42% | 105.54% | 628枚 |
| 4位 | キングハナハナ‐30 | 45.24% | 118.28% | 477枚 |
| 5位 | 沖ドキ!ゴージャス-30 | 45.23% | 109.48% | 1,096枚 |
| 6位 | スマスロ北斗の拳 | 45.08% | 118.46% | 722枚 |
| 7位 | マイジャグラーV | 44.31% | 118.91% | 391枚 |
| 8位 | ドラゴンハナハナ~閃光~-30 | 44.28% | 129.90% | 428枚 |
| 9位 | ネオアイムジャグラーEX | 44.09% | 118.41% | 375枚 |
| 10位 | 甲鉄城のカバネリ 海門決戦 | 43.29% | 106.03% | 1,187枚 |
※赤文字はノーマル機
まとめ
ここまでの内容を整理すると、パチスロの勝率は、直近12か月でノーマル機が43.42%、AT機が38.87%と、ノーマル機が4.55ポイント上回り、回収率もノーマル機が上でした。この差は、打ち手やホールの違いではなく、機種の区分に由来します。
ところが、投資額の帯ごとに見ると、勝率はすべての帯でAT機が上で、差の正体は、ノーマル機は500枚未満で終える遊技が74%を占める、という構造でした。ノーマル機は少額で終わり、AT機は投資が膨らむ代わりに大きく取り返せる。そのメリハリの違いが、勝率に表れています。
調査概要
・対象データ
収支管理アプリ「P-Money」のパチスロ実戦記録
・対象期間
2025年10月22日〜2026年10月21日の直近12か月
・対象機種・件数
ノーマル機96機種・約17.3万件、AT機395機種・約59.9万件。区分は機種マスタの値に従い、AT機は「AT」、ノーマル機は「ノーマル」。BT機とAタイプ系(A+ART、A+RTなど)は対象外。Aタイプに近い機種がATに分類されている場合がある。機種別の比較は記録2,000件以上の機種(ノーマル機12機種、AT機58機種)
・指標の定義
勝率は1回の遊技(1日1機種の記録)で回収額が投資額を上回った割合。回収率は回収額合計÷投資額合計×100。投資額の帯は、1回の遊技の投資額(枚数)で、500枚未満・500〜999枚・1,000〜1,999枚・2,000枚以上に区分。「構成を揃えた勝率」は、一方の区分の帯別の勝率を、もう一方の区分の投資額の帯の構成比で重み付けした値。「大勝ちを除く」は各区分の収支の上位1%を除いた値
・除外条件
投資額・回収額・収支のいずれかが999999(異常値)の記録、機種未選択の記録、機種の導入日より前の日付の記録
・データの限界
ユーザーの自己申告記録であり、全実戦を網羅したものではない。大勝ちした記録ほど登録されやすい報告バイアスの可能性がある。投資額は結果と同時に決まる数字で、構成を揃えた計算は因果を示すものではない。設定状況やホールの条件はデータに含まれない。
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【データ利用・転載について】
※本記事は収支管理アプリP-MoneyのユーザーデータをもとにJANBARI編集部が独自に集計・分析・制作したコンテンツです。
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