P-Moneyで記録している人のうち、2026年1〜9月の累計がマイナスの人は52.0%でした。では、勝てていない人には、どんな行動の特徴があるのでしょうか。機種の記録の付け方、月の稼働日数、大負けした翌日の動きの3つを調べたところ、機種未選択の記録と月3〜10日の稼働は勝てていない人に偏っていました。
一方で、大負け後の「深追い」は、勝っている人も同じ程度行っており、勝敗を分けていませんでした。ここから詳しく見ていきます。
この記事の結論
・P-Moneyで「機種未選択」を選択した場合の記録は平均-139枚(機種を選んだ記録は+65枚)。機種未選択が記録の大半を占める人は、累計マイナスの割合が57.5%。
・月3〜10日の稼働は月間-272枚。同じ人でも、稼働日が少ない月は1日あたり-111枚、11日以上の月は+34枚。
・大負けの翌日の投資額は、全体では1.5倍。ただし勝っている人も同じ1.48倍で、同じ人の中では約1.0倍。深追いは勝敗を分けていない。
機種未選択の記録は平均-139枚、機種を選んだ記録(+65枚)と約200枚の差

まず、機種未選択の記録です。パチンコ・パチスロとも、機種を選ばずに入力された記録を、スロ換算の枚数にそろえて、機種を選んだ記録と比べました(2026年1〜9月)。
| 記録 | 平均差枚 | 勝率 | 回収率 | 平均投資 |
|---|---|---|---|---|
| 機種未選択の記録 | -139枚 | 38.09% | 87.40% | 1,104枚 |
| 機種を選んだ記録 | +65枚 | 37.87% | 108.59% | 753枚 |
勝率はほぼ同じ(38.09%と37.87%)なのに、回収率は21ポイント離れています。勝った回の平均は+1,515枚と+1,357枚で近い一方、負けた回の平均は-1,181枚と-734枚で、機種未選択のほうが約1.6倍深くなっています。平均投資額も、機種未選択は1.47倍です。つまり、勝つ頻度は同じでも、負けたときの傷が深い記録に、機種未選択が多いということです。
| 記録 | 勝った回 平均/中央値 | 負けた回 平均/中央値 |
|---|---|---|
| 機種未選択の記録 | +1,515枚 / +750枚 | -1,181枚 / -810枚 |
| 機種を選んだ記録 | +1,357枚 / +650枚 | -734枚 / -450枚 |
ユーザー別に見ても、同じ傾向です。記録10件以上のユーザーのうち、機種未選択が記録の80%以上を占める人は、累計マイナスの割合が57.5%で、機種未選択が記録の0〜20%の人(48.7%)より約9ポイント高くなっています。月平均収支の中央値は、80%以上の人が-453枚、0〜20%の人が+91枚です。
| 機種未選択の割合(記録に占める) | 累計マイナスの割合 | 月平均収支の中央値 |
|---|---|---|
| 0〜20% | 48.7% | +91枚 |
| 20〜50% | 51.4% | -144枚 |
| 50〜80% | 53.1% | -238枚 |
| 80%以上 | 57.5% | -453枚 |
| (参考)全体 | 52.0% | - |
では、そういう人だから成績が悪いのでしょうか。機種未選択と機種を選んだ記録の両方を20件以上持つ人で比べると、9割以上の人が、機種未選択の記録のほうが成績が悪く、1記録あたりの差は中央値で約815枚でした。同じ人の中でも差が出るので、人のタイプだけでは説明できません。ただ、理由はデータからは分かりません。
勝った日は機種まで丁寧に入力し、負けた日は簡単に済ませる、という入力の偏りが混ざっている可能性もあります。
月3〜10日の稼働は月間-272枚、同じ人でも稼働日が少ない月は1日あたり-111枚

次に、月の稼働日数です。ユーザーごと・月ごとに、その月に記録のあった日数で分けて、月間収支(スロ換算)を比べました。
| 月の稼働日数 | 月間収支 平均 | 月間収支 中央値 | 1日あたり差枚 | 1日の投資額 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜2日 | +63枚 | -180枚 | +44枚 | 1,324枚 |
| 3〜5日 | -283枚 | -529枚 | -71枚 | 1,400枚 |
| 6〜10日 | -264枚 | -600枚 | -34枚 | 1,394枚 |
| 11〜20日 | +458枚 | -75枚 | +31枚 | 1,319枚 |
| 21日以上 | +3,297枚 | +1,475枚 | +134枚 | 1,375枚 |
| (まとめ)3〜10日 | -272枚 | -564枚 | -43枚 | 1,396枚 |
月3〜5日と月6〜10日は、ほぼ同じ水準です。まとめて月3〜10日とすると、月間の平均は-272枚(中央値-564枚)で、月間収支がマイナスになる月は56.1%でした。それ以外の月(50.1%)より約6ポイント高くなっています。
1日あたりに直すと、差がはっきりします。1日の差枚の平均は、月3〜5日が-71枚、月6〜10日が-34枚、月11〜20日が+31枚、月21日以上が+134枚と、稼働日数が増えるほど上がります。一方、1日に使う投資額は、どの区分でも約1,320〜1,400枚で、ほとんど変わりません。使う額は同じで、戻りが違うということです。
これも、同じ人で比べると、月3〜10日の月と月11日以上の月の両方を2か月以上ずつ持つ人(少数ではない規模)は、月3〜10日の月が1日あたり-111枚、月11日以上の月が+34枚でした。同じ人でも、稼働日の少ない月のほうが成績は悪くなっています。業界の感覚では、月21日以上は専業や準専業、月3〜10日は趣味打ちの稼働量にあたります。ただし、この関係の向きまでは分かりません。負けが込むと足が遠のき、勝てている月ほど通う、という逆向きの動きも十分考えられます。
大負け翌日の投資額は1.5倍でも、勝っている人も同じ、同じ人の中では約1.0倍
最後に、大負けの直後の動きです。1日の合計収支がスロ換算で-2,500枚相当以下の日を「大負け」として、翌日の動きを、前日の結果ごとに比べました(2026年1月〜10月18日)。
| 前日の結果 | 翌日も打つ割合 | 翌日の投資額 | 翌日の勝率 | 翌日の回収率 |
|---|---|---|---|---|
| プラス | 56.20% | 1,355枚 | 39.18% | 106.07% |
| 小負け | 52.48% | 1,294枚 | 36.34% | 102.22% |
| 大負け(-2,500枚相当以下) | 47.01% | 2,036枚 | 36.48% | 97.54% |
大負けの翌日の投資額は、プラス日の翌日の1.50倍です。「負けると取り返しに突っ込む」という見方に合う数字ですが、これを累計でマイナスの人と、プラスの人に分けると、様子が変わります。
| 大負け後の翌日投資 | プラス日後の翌日投資 | 倍率 | |
|---|---|---|---|
| 勝っている人(累計プラス) | 1,951枚 | 1,321枚 | 1.48倍 |
| 勝てていない人(累計マイナス) | 2,104枚 | 1,400枚 | 1.50倍 |
勝っている人も、勝てていない人も、ほぼ同じ1.5倍です。深追いの度合いは、勝敗を分けていません。さらに、同じ人の中で比べると、結果は大きく変わります。大負けが3回以上ある人で、同じ人の大負け後と、プラス日後の翌日の投資額を比べると、倍率の中央値は、勝っている人が1.00倍、勝てていない人が1.01倍でした(平均は1.07倍と1.10倍)。同じ人の中では、大負けの翌日に突っ込む度合いは、ほとんど変わりません。
| 同じ人の中での比較(大負けが3回以上の人) | 倍率の平均 | 翌日の勝率の差(大負け後−プラス後) | 翌日も打つ割合(大負け後/プラス後) |
|---|---|---|---|
| 勝っている人 | 1.07倍 | +1.15ポイント | 63.1% / 62.0% |
| 勝てていない人 | 1.10倍 | -0.75ポイント | 56.9% / 57.6% |
全体の1.5倍は、大きく負ける日は、もともと投資額の大きい人・日に起きやすい、という構成の違いが大半を占めると見られます。実際、大負けの日の投資額は、同じ人のプラスの日の約3.6倍(3,850枚と1,058枚)です。
翌日の投資額が大きいのは、その人がもともと大きく打つ人だからで、負けたから突っ込む、というわけではなさそうです。翌日の勝率の差(大負け後−プラス後)も、勝っている人が+1.15ポイント、勝てていない人が-0.75ポイントと、ごくわずかでした。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、勝てていない人に偏っていた行動は、機種未選択の記録(平均-139枚)と、月3〜10日の稼働(月間-272枚)の2つでした。一方、負けたあとの深追いは、勝っている人も同じ1.5倍で、同じ人の中では約1.0倍と、勝敗を分けていませんでした。
「取り返しに行くから勝てない」という見方は、今回のデータでは裏づけられず、むしろ、記録の付け方や稼働の仕方に差が出ていました。
調査概要
・対象データ
収支管理アプリ「P-Money」のパチンコ・パチスロ実戦記録
・対象期間
2026年1月1日〜9月30日。大負け後の翌日の判定は10月18日まで
・対象ユーザー
期間内の記録が10件以上のユーザー。「勝てている」「勝てていない」は、期間内の全記録の差枚の合計(スロ換算)がプラス・マイナスで区分した
・指標の定義
金額は、パチスロは枚、パチンコは玉を、パチスロ1枚=パチンコ5玉でスロ換算した枚数にそろえた。機種未選択は機種を選ばずに入力された記録。月の稼働日数は、ユーザーごとに月内に記録のあった日数。「大負け」は、1日の全機種の合計収支がスロ換算-2,500枚相当以下の日。勝率は1回の遊技(1日1機種の記録)で回収額が投資額を上回った割合、回収率は回収額合計÷投資額合計×100
・除外条件
投資額・回収額・収支のいずれかが999999(異常値)の記録。機種未選択の記録は、機種未選択の分析対象とし、収支の合計にも含めた
・データの限界
ユーザーの自己申告記録であり、全実戦を網羅したものではない。大勝ちした記録ほど登録されやすい報告バイアスの可能性がある。機種未選択の記録の意味(入力の簡略化、合算など)はデータから特定できない。「翌日に記録がない」は「打たなかった」と同じではない。同じ人の中での比較は、条件を絞った限られた層の結果で、因果関係を示すものではない。
P-Moneyで収支登録してデータベースを作ろう!
この記事は収支管理アプリ「P-Money」の収支データを匿名で集計・分析して作成しています。データが増えるほど分析の精度が上がり、よりリアルな平均勝率や回収率の傾向が分かるようになります。あなたもパチ&スロの収支を管理しながら、日本最大級のデータベース作りに参加してみませんか?P-Moneyのダウンロードはこちら!↓
【データ利用・転載について】
※本記事は収支管理アプリP-MoneyのユーザーデータをもとにJANBARI編集部が独自に集計・分析・制作したコンテンツです。
※記事本文や図表・画像の無断転載、複製、改変、再配布およびAI学習等を目的とした利用を禁止します。
※引用は著作権法で認められる範囲に限り、出典として「JANBARI.com」および当該記事のURLを明記してください。
※上記に反する利用を確認した場合は法的措置を講じる場合があります。