パチスロ370万件で検証、回収率は102%-「みんなどれくらい勝っているのか」を検証

自分の成績は普通なのか。パチスロを打つ人なら一度は気になる疑問に、実戦記録で答えを出してみました。収支管理アプリP-Moneyのパチスロ実戦記録約370万件(全期間〜2026年10月7日)をまとめて集計すると、勝率は40.88%、回収率は101.95%で、数字上は少しプラスです。ただしこれは投資額の大きい打ち手に引っ張られた全体の値で、ユーザー1人ずつに分けて真ん中の人を見ると、回収率は97.99%、通算収支がプラスの人は46.94%と半数に届きませんでした。ここから詳しく見ていきます。

この記事の結論

・パチスロ全記録(約370万件)の勝率は40.88%、回収率は101.95%。

・ユーザー1人ずつの中央値は勝率41.67%・回収率97.99%。通算収支がプラスの人は46.94%で半数未満。

・記録500件以上のヘビー層は回収率の中央値102.81%、通算プラス55.26%と上回る。中間層(100〜499件)がもっとも苦しい。

全記録の回収率は101.95%、ユーザー1人ずつの中央値は97.99%で100%を割る

パチスロの実戦記録のうち、記録を10件以上残しているユーザーの記録約370万件を、全期間〜2026年10月7日で集計しました。「全体」と「1人ずつ」で、見える景色が変わります。

指標勝率回収率
全記録ベース(約370万件)40.88%101.95%
ユーザー1人ずつの中央値41.67%97.99%
(参考)ユーザーの平均勝率42.57%―

全記録ベースの回収率は、期間内の回収額の合計を投資額の合計で割った値なので、投資額の大きい打ち手や、記録の多い打ち手の影響を強く受けます。ユーザー1人を1票として数え直すと、真ん中の打ち手の回収率は97.99%で、100%をわずかに割り込みました。通算収支がプラスの人も46.94%で、半数には届いていません。

区分勝率回収率
下位10%のライン27.9%61.6%
下位25%のライン34.8%80.3%
中央値41.67%97.99%
上位25%のライン50.0%120.8%
上位10%のライン58.7%156.6%

ばらつきも大きく出ています。回収率の下位10%のラインは61.6%、上位10%のラインは156.6%で、回収率110%以上の人は34.8%、90%未満の人は37.8%でした。勝率は、下位10%のラインが27.9%、上位10%のラインが58.7%で、勝率50%以上の人は25.8%、30%未満の人は13.0%です。

記録500件以上のヘビー層だけが回収率102.81%・通算プラス55.26%、中間層がいちばん苦しい

ここで気になるのが、成績が打つ量でどう変わるかという点です。記録数で4つの層に分けて、1人ずつの中央値を比べてみます。

記録数の層勝率の中央値回収率の中央値通算プラスの人
10〜29件43.75%99.89%49.82%
30〜99件41.94%97.75%46.33%
100〜499件40.78%96.24%42.53%
500件以上39.32%102.81%55.26%

勝率は、記録の多い層ほど低くなっています。ところが回収率と通算プラスの割合は、ヘビー層でだけ上向き、回収率は102.81%、通算プラスは55.26%と半数を超えました。勝率が低いのに回収率が高いのは、勝ったときの伸びを大きく取れている、または負けを浅く抑えられている打ち手が多いということです。根拠のある場面に絞って打つ、専業に近い層が含まれているためと見られますが、今回のデータでは打ち方までは確認できません。

いちばん苦しいのは、100〜499件の中間層で、通算プラスは42.53%、回収率の中央値は96.24%でした。専業ほど条件を絞らず、趣味打ちほど割り切れてもいない層が、数字の上でも谷になっています。

全記録の102%は「みんなが勝っている」ではない、中央値と偏りを割り引いて読む

まず、数字の大きさを実感に近い形に置き換えてみます。通算プラスの人46.94%は、10人のうち約5人弱です。回収率97.99%は、投資1万枚あたりの戻りが約9,800枚で、約200枚の目減りという計算になります。

次に、この数字が示さないことです。全記録の回収率101.95%は、「みんなが100%を超えている」という意味ではありません。投資額の大きい打ち手に引っ張られた値で、真ん中の打ち手は100%を割っています。また自己申告の記録のため、プラス収支の記録ほど登録されやすく、勝っている人ほど記録を続けやすい偏りも含みます。実際の打ち手全体の成績は、ここで見ている数字よりも低い可能性があります。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、パチスロの全記録の回収率は101.95%でも、ユーザー1人ずつの真ん中は97.99%、通算収支がプラスの人は46.94%と半数に届きませんでした。成績が上向いていたのは、記録500件以上のヘビー層(通算プラス55.26%)だけで、100〜499件の中間層がもっとも苦しい形です。

「みんなどれくらい勝っているのか」の答えは、全体の102%ではなく、真ん中の打ち手の約98%、通算プラスは半数弱、というところに落ち着きます。自分の成績がこの範囲なら「普通」と言えそうです。

調査概要

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この記事を書いた人

金崎シン

JANBARI編集部員としてパチンコ・パチスロに関するデータを日々リサーチ。ユーザーの皆様に役立つ情報を分かりやすくお届けできるよう心掛けています。好きなものは海外サッカーと飲み歩き。

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